開催期間 | 2022年4月下旬〜5月下旬(開花状況により開催期間が変更になる場合がございます。) |
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庭園見学時間 | 9:00〜17:00 ※開園時間、お昼時、土日祝日は混雑が予想されます。混み合う時間を避けて少人数でお越しください。 |
庭園見学料 | 1,000円(ツツジ開花中のみ)※小学生以下無料 ※皆さまからいただいた入園料は、今後の庭園維持活動に利用させていただきます。 |
特設売店 | 堂畑造園による苗木の販売(2022年5月1日からフェア期間中) ※飲食等の屋外売店販売は行いません。 |
お客様へのお願い |
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山のホテルのツツジ園には、岩崎小彌太男爵別邸時代に植えられたツツジが多く残っています。
近年の品種調査で、84品種存在することが判明し、しかも現在、他では栽培されていないような江戸時代を代表する江戸キリシマ、オオヤマツツジ系、リュウキュウツツジ系など貴重な品種が30種以上含まれていることが分かりました。
また、樹齢100年以上の玉仕立ての大株が多数あり、富士山や芦ノ湖を背景にした造形的にも優れた庭園です。
次の年も美しく咲かせるための世話は、開花後、栄養を使い切って消耗したツツジの根元に肥料を与えることから始まります。美しい花を咲かせてくれたツツジへ、お礼の気持ちを込めた「お礼肥」は、社員総出で行います。一株一株、株の周りに20~30ヵ所の穴を掘り、丁寧に施した肥料は、次の花芽を育てる大切な栄養分となります。
6月半ばには刈り込みが行われます。刈り込むと枝分かれしてたくさんの花芽がつき、翌春により多くの花を咲かせます。来年の花芽がつく直前に、スタッフ総動員で、2~3日で一気に行います。また、剪定は1年をとおして、こまめに。枝が込み合っていると風通しが悪くなり、苔やカビがつくなどして、木が弱ってしまうのです。
株を虫や病気から守るために殺虫・消毒作業や除草も欠かせません。苔やカビはブラシで丁寧にそぎ落としますが、大きな株になると2人で1日かかるほど。秋は落ち葉の除去、冬は雪からの保護が大事な作業になります。積もるような雪が降るときは、何度も降っている最中の雪下ろし。積もったままにしておくと、雪の重みで枝が折れてしまうのです。
山のホテルのシャクナゲ園には、大きく分けて海外のシャクナゲと日本のシャクナゲ、どちらも貴重な品種が植栽されています。中でも交配によって品種改良された、海外の園芸品種が多く、それらのほとんどは、岩崎小彌太男爵別邸時代からのシャクナゲです。日本で最初に輸入された「西洋シャクナゲ」と文献に記されていて、歴史的な価値が非常に高いシャクナゲや、絶滅危惧種に選定されている日本原産のシャクナゲなどがあります。2015年からの品種調査で、当園には約40品種300株の存在が判明しました。
また、シャクナゲではありませんが、別邸時代に植えられたカルミア・ラティフォリアの大株がシャクナゲ園に50株近く育っていて、これは、全国的にも珍しいことです。
▲ 八重げら
▲ ゴーマー・ウォータラー
採取
採取した穂木
接木した鉢
▲ 土壌改良
▲ 品種調査